【中日】大野雄に話し掛けられても…「内容全然覚えてない」 ド緊張の鈴木博志、粘投熱投先発デビュー戦
◇28日 交流戦 オリックス1―4中日(京セラドーム大阪)
回を追うごとにベンチへ戻る足取りが軽くなる。プロ初先発の鈴木は5イニングを投げ、4安打無失点。先発での初勝利は持ち越しとなったが、新たな一歩を踏み出した。
「先発としてデビュー戦。テンポ、リズムよく、とにかく自分のできることをやろうと思っていました」
毎回走者を背負ったが粘った。初回は2死一、三塁で昨季本塁打王の杉本に1ボールから内角にツーシームを3球続け、遊飛に打ち取った。1点リードの5回は2死二塁にしたが、2番・宗をボールゾーンからストライクゾーンに入るツーシームで見逃し三振。「ファームでも練習してきて、自分のイメージしていたボールだった」。要所を締め、本塁を踏ませなかった。
前夜はぐっすり眠れたがユニホームを着た瞬間、緊張が襲ってきた。宿舎でのミーティング時には「胃のあたりがむかむかして気持ち悪くて、とにかくやばかったです」。そのままバスに乗り込み、こわばった表情でグラウンド入り。試合前練習では大野雄に話し掛けられたが「それどころじゃなくて、内容は全然覚えてないです」。エースとの会話は頭から消えていても、マウンドでは自分の力を発揮した。
ちょうど、テレビでみることができ、普段とは違い、凄くかっこよかったです。
これからも協力できることは、していきたいと思います。
先発でのスタ-トライン、今後の活躍が楽しみです。